高齢者が健康で過ごすためには趣味を持つことが大事

これまで何十年と働いてきたなかで、いきなり働かなくて良いといわれてもどうすれば良いのか戸惑う人も多いでしょう。実際に会社を定年退職した高齢者のなかには、テレビやラジオを一日中つけている人も多いようです。家でなにもしない生活は筋力の低下をまねき、認知症リスクを上げてしまいます。要介護となってしまう可能性が高まるため、できれば健康のために生きがいとなるような夢中になれる趣味を持つことが大切です。高齢者に最適な趣味を選ぶ上で重要なのは、続けられそうな趣味かということです。高齢者のなかには、今までできなかったことをしようといきなり体力面でハードな社交ダンスを始める人もいますが、体力不足で三日坊主になってしまったというケースが後をたちません。体力的にも経済的にも続けられそうな趣味を選ぶようにしましょう。

高齢者の趣味として人気なのは、カメラです。スマホさえあれば手軽に始められて、被写体を求めて歩くことにより日光が浴びれて運動機能が向上します。撮った写真をSNSにあげたり、写真仲間と見せあったりして楽しむ人もいます。また水中ウォーキングやウォーキングなども高齢者に人気の趣味です。関節痛に悩んでいても、水中ウォーキングなら負担なく続けられます。

映画鑑賞や美術鑑賞なども感性が刺激されて感動や充実感を与えてくれるので、認知症予防としてはおすすめです。映画館や美術館の一部ではシニア割チケットが販売されているので、毎日は無理でも月に数回訪れることはできます。そのほか演劇鑑賞や自分で絵画を描いてみるなどシニアに合う趣味は多くあります。自分に合う趣味を見つけてみましょう。